東北カップ準決勝これぞB1秋田は完勝!冷や水苦戦した仙台、北海道とは何が違った?

2021東北カップ1回戦が行われているのだが、充当に勝つと思われたチームがまさかの展開に苦戦している。仙台はロスターがそろわない青森に前半は大差をつけられる展開。ミスが多くシュート精度が悪い。これ一度は負けを覚悟したに違いない。

青森は劣勢を承知で、マイケル・クレイグ選手中心に今できるゲームプランを遂行した。

仙台は最後の最後で同点とし、延長戦で82-75で辛くも逃げ切った。プレシーズンマッチで宇都宮に快勝した呪縛のせいかもしれないですね。「俺たちはいける!勝てる!」と思い込んでしまう怖さ。

やはりそれなりの準備をして、迎える試合はディフェンスの強度もプレシーズンマッチとは段違いですし、できていた連携もずれてくる。

仙台は相手の外国籍のファールアウトに助けられたし、課題は山積みだろう。

北海道も然り。新外国籍選手に期待するあまり、実践の場ではどんなパフォーマンスができるかわからない。B2福島相手にてこずり、76-71でやっとこさ、B1の面目躍如といった感じだった。

さあでは、プレシーズンマッチで惨敗の秋田はどうだったのか?やはりチームの仕上がりは遅れているのか?

2021-22 東北カップ準決勝秋田ノーザンハピネッツVS仙台89ERS

秋田|13|24|17|13|=67
仙台|17|18|13|14|=62

1クォーターの入りは仙台がいい入りをした。秋田は仙台の出足のいいディフェンスで、なかなかインサイドへ入らない。逆に仙台はシュート精度がよく、4-15の差が出た。秋田は一歩外へ出されてプレーをしている。

大浦選手が入ってくると、スピードが上がり、流れが良くなった。コルトン選手が初フリースローをしっかり決めれば、大浦選手がファールを誘ってのバスケットカウントで11-17と追い上げる。

すると仙台のプレーを押し上げる秋田のディフェンスの圧が上がった。

アウトサイドシュートのグリン選手もインサイドアタックを見せたし、だんだん秋田はエンジンがかかってきた感じ。

2クォーターに入るとグリン選手の3Pシュートで16-17。仙台3秒バイオレーション&オーバータイムスでパスが出せない。リードは仙台なのだが、確実に秋田が追い詰めている。

保岡選手がフリースローを決めて20-20。

川嶋選手は2スチールからのレイアップも見せてくれたしおいさー田口選手の3Pシュートを決めてくれた。29-25。

仙台への流れを渡さない、秋田のペースはつかんでいる。なのでキッカケさえつかんだら一気に秋田の大量得点をにおわせる感じもする。

しかしそうはいかないのが、開幕前のチーム状態。

後半も拮抗した試合展開になる。これはカテゴリーはB2の仙台ではあるが、相当ディフェンスの意識が高く、まとまりのチームだった。

トータルでは秋田の選手層が厚く、どこかしら、強引にでもインサイド勝負を仕掛けてもいいのだが、いかんせんコルトン選手との連携もまだ日が浅い。

迫力はあるのだが、緻密さに欠ける。気が付けば4ファールに追い込まれた。それでもインサイドでゴール下を任せられると、バスケットカウントワンスローで52-46。

勝負の4クオーターでもお互いディフェンス合戦が続く。1点の重み、安易に外角シュートを狙わなくなった。

そう、システムの得点。インサイドを攻めてファールをもらう。しかし秋田の伊藤選手のレイアップ、ゴールを狙う果敢さが吉と出て、秋田は前に出る。

グリン選手も相手のボール出しでしつこくディフェンスを繰り広げ、8秒バイオレーションがらみで、パスミスを引き出した。

グリン選手はディフェンスやリバウンドで戦力になっているので、これは貴重な存在かもしれません。そうした活躍もあって、最後は仙台の攻撃をしのいで、67-62のロースコアゲームを制しました。

終わってみればB1の経験値に勝る秋田の、引き出しが多く、仙台をかわしたという印象です。確かに危なかったという観点もありますが、見てみるとまだ調整段階ということでしたし、今日は無理しないで負けてもいいかな?と自分でも思いました。

ですがこういう試合を勝ち切ることが、今の秋田には必要と思いました。

秋田は4名の選手の入れ替わりしかしていないチーム。これから熟成がすすむと、一番面白いチームと思います。強豪との差がなくなり、互角の戦いを演じる日が近いと思うのです。

そのためには、もっとオフェンスの引き出し、得点が重くなる時間の改善が急務。個人が考えてオフェンスの組み立てを遂行するのがテーマに掲げています。

明日は東北カップの決勝、おそらくは北海道との対戦ですが、勝負の結果にこだわるもの重要ですが、チームとしての認作業は確実に行ってほしい。

多田選手、ワン選手のプレイタイムを望みます。

伊藤選手が獅子奮迅の活躍

伊藤が果敢なアタックで決勝進出に貢献した。ディフェンスの強度が高い仙台に、チームは相手との距離を広く取りながらゴール下を攻める戦術で挑んだ。ドリブルでかわしながらペイントエリアに走った伊藤は、何度も自分でシュートを放ち10得点。特に後半は「相手のプレッシャーの強さを逆手にとってアタックすれば、次第にプレッシャーも弱くなっていく」と一層意識を高めて得点を重ねた。
前田顕蔵HC(39)は試合後、「昨季トライしてきたのは日本人選手が点を取りにいくこと。今季はそれを成熟させていく」と言い切った。外国籍選手にマークが集中する中、日本人選手が好判断をして自らシュートを打つ必要性を強く説いてきた。
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/c985f5256f4325d83c051c07b398e31116ad6518