ペップHCのディフェンスの魔法がハピネッツに起死回生の息吹を吹き込む!タレント軍団撃破の法則とは?


秋田ノーザンハピネッツは激しいディフェンスで知られています。その結果、B2では54勝6敗、勝率9割という驚異的な成績を残し、b1昇格の原動力にもなりました。その激しいディフェンスがもたらす意味は誰もが承知のところです。

バスケットのディフェンスにはゾーンディフェンスやオールコートマンツーマン等がありますが、ハピネッツの場合はオールコートマンツーマンの方です。その上チーム内の守るべきルールが存在するようなので、そんなに簡単に習得するのは難しいと思うのです。

まずは練習で何度も何度も繰り返しやっていると思います。体に染み込ませないといけませんしね。それを今度は実践で活かさないと相手から容易にシュート体制まで持っていかれます。先のアーリーカップ戦やプレシーズンマッチでの韓国戦のように。

時々相手チームの度肝抜くように、ゾーンディフェンスに切り替えたらだめなのかな?なんて素人の私には思ったりします。

ペップHCの求めるディフェンスとは?

1人1人が常に手足を動かし続け、チームとして連動するような特徴的なディフェンスで、相手に激しく詰め寄ってボールを奪い、速攻につなげるスタイル。各選手のプレータイムをシェアし、疲労をなるべく残さないようコントロールしている。日本人も外国人も同じ選手。平等に扱う。

「相手がどこでも、自分たちのやるべきバスケットをし続け、向こうに合わせるようなことはしない。どんな試合も1つのコート、1つのボール、2つのゴール、そして5人の選手で行われる。何も変える必要はない」

これって企業秘密かもしれないですよね?田口成浩選手や去年までのチームメイトは分かっているから、千葉と対戦するときは要注意ですね。

ディフェンスについて中山拓哉選手の意見

「ただこれまで僕たちが教わってきたバスケットとは少し違う要素が加わったので、その部分は慣れるまで少し戸惑いもありました。感覚的な違いもあって理解にずれがあるというか、求められているプレーを遂行できない状況があったと思います。」

「今はゲーム展開をシッカリ見ながら次に出たときの対応などを準備するようにしています。集中すべきことが理解できるようになっている、これはチーム全体に言えることだと思います。それぞれ役割が明確になっていますから、相手がどうこうではなく、皆がそれをやり切ることが重要です。

うーん、役割が明確ということでしたね。それをとことん話し合って連携に結び付けてほしいです。

ディフェンスについて田口成浩選手の意見

「ペップのバスケットを理解し、これがダメならこうしよう、ああしよう、ってみんなが積極的にプレーできる雰囲気作りを心がけました。まずはペップが言う通りにやってみる。疑問があればすぐに質問しましたが、ペップも選手の話をよく聞いてくれるんです。」

さらにペップ流の極意とは「ペップの求めるのは、個人として能力を発揮し、スタッツに残る選手ではありません。チームのために力を発揮して勝利に貢献しようと強い気持ちを持っている選手。ロスターに残っている時点で選ばれた戦手なんです。そこからまた努力することが大切なんだと思います。」ああ、そんな言葉を残しつつ彼は千葉へ行きました。

ペップHCの選手への想い

「チームが勝つために全員が努力するのですが、点を取るべき選手はゴールを狙う、リバウンドを取るべき選手はボールを取りに行く、スタッツに表れない選手もいればプレータイムが少ない選手も、、、。その中で自分達が与えられた役割に価値を見出してプレー出来る事。自分のプレーが良くなかったとしても、チームの勝利を喜び、気持ちよくプレーできる選手、チームが重要だと思います。」

「中にはチームが負けても自分が何点取ったかを気にする選手がいます。個人としてある程度の結果を残していれば満足する選手もいると思いますが秋田にはいません。」

ディフェンスで100%出すというコンセプトが全員に伝わっていて、全員でトライしています。毎試合、毎試合いいディフェンスが出来る訳ではなく、ミスもありますが、それをどう修正していくかが重要なんです。ミスを指摘するのは簡単ですが、長丁場のリーグ戦を戦っていますから、選手たちのコンディションを考慮しつつ限られた練習時間の中で修正を加えていかないといけません。そこが難しいところではあります。」

「さらにはメンタルももっと成長しなければ、、、。勝ちたいという気持ちをどれだけ出せるか?強い気持ちをどれだけ持てるかが大切なんです」

韓国戦で連敗後の早速9月18日の練習でのペップHCの叫び!

攻守にわたり、連携の確認等、激しい練習が再開されました。特にペップHCの声が宝かに響き渡りました。
野本建吾選手、俊野達彦選手に向かって「疲れているかどうか、関係ない!諦めたかどうかが大事だ!こっちを見ろ!二人とも諦めただろ?!(それではだめなんだ)

本当に必死になって頑張ってくれています。開幕まで出来る限りのことをやっています。

最後に籠球(ろうきゅう)侍から

結局のところー、、、。今はシーズン前の「生みの苦しみ」だと思いました。こればかりはしょうがありません。いくらプロでも、必要な苦難、困難はつきものです。そうしたことを乗り越えていくから面白いし、感動を呼ぶわけなんです。B2降格からB1昇格へと導いたペップHCのバスケットをとことん信じ切り、私たちブースターも共に共有しながらいますので、どうか最後まであきらめないでチームとして戦い、新しい伝説を作っていくと信じています。