新潟とのゲーム2は、違う展開になると思うが、秋田はここで苦戦するようだと、天皇杯バスケで琉球戦でぼこぼこにされた試合から、何も学んでいないことになる。選手は自分の与えられた使命をどれだけ遂行できるかが、この先の強豪と戦える縁となるだろう。
2021-22 B1第9節12月5日秋田ノーザンハピネッツVS新潟アルビレックスBBゲーム2
秋田|17|26|31|15|=89
新潟|12|18|20|8|=58
ケンゾーHCコメント
チーム全員が集中力を切らさず、昨日の反省から今日は素晴らしい試合をしてくれたと思います。
選手それぞれが責任を持って、ミスが出てもすぐに切り替えて、集中してバスケットができたことでこういう試合展開に持っていけたと思います。
引用:https://northern-happinets.com/news/detail/id=16357
田口選手のコメント
「自分にシュートを打たせてくれるコーチ、パスやスクリーンをかけてくれる仲間のおかげです!!! 本当に感謝です。また次の一本に向けてまたしっかり準備していきます! おいさー!!!」
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/36b111454630b6393ebe356cb4ca782a3f07139d
今日は新潟は気合が入っていた。積極的なインサイドやジャンパーで、早いオフェンスを仕掛けてきた。秋田も「受け身」になるのを本気で心配した。しかしこれは次第に取り越し苦労となって行く。
先発のアイバーソン選手の存在が安定をもたらす。そして秋田のやるべきスタイルは変わらない。プレッシャーディフェンスで隙あらば、ボールを奪いに来ている。ただ単に圧を強めているだけではないのだ。
その網に新潟は1クオータでターンオーバー4つ。秋田は中山選手が3pシュートで8-6と逆転すると、パスカットのイージーバスケットレイアップ。田口選手の3pシュート(B1個人通算300本目に到達)新潟エアーズのミドルで17-12とした。
結局は新潟のミス、ターンオーバーは6つ。
気をよくした田口選手はパスフェイクを入れてのカットイン成功。流れは秋田に傾く。新潟もついていかないといけない時間なのだが、秋田のプレッシャーディフェンスに対しては、じりじりと離される展開は昨日と同じ。
なんだろうか?新潟のエアーズ選手が気を吐いてカットインや3pシュートで追い上げようとするのだが、秋田は日本人選手も簡単に得点を重ねている感じだった。
中山、古川選手の3pシュートで36-29。川嶋選手から古川選手にパスが渡り、バウンドパスでデイビス選手がダンク!待ってましたとばかりのパフォーマンスでリングから戻ると一回転でコケ、喜んだ。相当フラストレーションがたまったいたのだろう。出れば、ファールを重ねてはベンチに退く繰り返しが続いたからだ。
相変わらずの川嶋選手の独特のリズムのドリブル。一度は後ろからボールをはじかれたが、駆け引きでスペースを作りながらジャンパーやパスを供給する。
冷静にコート内を見渡し、感じるセンサーは彼の真骨頂だろう。
前半終了間際は新潟もディフェンスの強度を上げ、5秒バイオレーションを誘発し後半に期待を持たせた。
しかし後半も秋田の時間は続いた。古川選手がワンスローやインサイドアタックでこじ開けにかかる。勝負所と見込んだアグレッシブなプレーにはしびれた。
川嶋選手のユーロステップでファール、2スローで59-36。田口選手、グリン選手がダブルで3pシュートを沈めた。
デイビス選手がパスカットで田口選手のレイアップをお膳立て、祝5000点。高校からバスケを初めてからプロになって積み上げてきた。実に誇らしい。
点差がつき、それでも秋田のプレッシャーで新潟の集中力がそぎ落とされていく。中でも長谷川選手の無尽蔵のスタミナには驚かされる。縦横無尽に走り続けた。
ルーズボールには果敢にデイビス選手、グリン選手が飛び込んだ。
たまらず新潟は不用意なパスが多くなった。最後まで秋田の体力と集中力が勝った結果にはなった。
しかしこれが強豪に通用するかは未知だ。ついこの前の琉球戦で、ぼこぼこにされた経験があるからだ。その残像がいまだに残っているのだし、強豪を撃破して初めて、消し去ることができる。
恐怖する必要はないが、次回のホームでの東京戦が一つの試金石になりそうだ。改めてアイバーソン選手やデイビス選手の特性を生かし、加えて日本人選手の活躍があれば、いい勝負になると思うし、勝利も見えてくると思う。