ペップHCがいよいよ秋田ノーザンハピネッツを去ってしまいますが、改めて会見を開くかは未定てあります。ハピネッツがB2降格が決まって、ジョゼップ・クラロス・カナルス氏を招いて、1年でB1昇格を果たしたことは今思えば奇跡中の奇跡だったのですよね。
だって他のチームもそれこそ死に物狂いでチームを立て直し、B1昇格を目指していますが、これも本当に容易なことではありません。そんな中ハピネッツに新しく吹き込まれたのが、「攻めるディフェンス」ワードワークという、唯一の特徴です。
この武器により、ハピネッツは一つの哲学を貫いて結果を出して来ました。
B1昇格後も、強豪相手チームには最後はミスで負けてしまっても、通用する時間帯は確かにありましたし、この先選手の熟成が進んだら、「本当にすごいチームになるなー」と感じたものでした。
だって、相手のトップの位置から、プレッシャーディフェンスを仕掛け、走り回るのですから、、、。
でもその代償として、ハピネッツの選手は自分の体力、無尽蔵のスタミナ作りという、肉体改造を終始伴わなければならない課題と、常に向き合わなければいけないのです。
それを集中して40分間全員。センスや向き不向きも関係なく、一定のレベルまで選手は頭と体に叩き込むのです。そのレベルの選手間に格差が生まれると、試合のタイムシェアが出来なくなり、チームとしての勢いが無くなってしまうのです。
ましてプロは、体力がなくなっても、シュートを打ち、決めなければなりません。そうしないと結果が付いては来ないのです。
そのような、チームの戦い方は選手を選ぶと思いますし、現状では限界論もささやかれていたのではないでしょうか?
今シーズンは水曜日、週末と過密日程でしたし、あの中山拓哉選手が試合中に肩で息をしていたシーンは痛々しかったです。そんな中本当に深刻な怪我をしなかったのは、良かったです。
それでも「ハピネッツにはこれしかないのだ」となったならば、選手自身にもプレッシャーはあったろうに感じます。もっと自由にシュートを打たせてもらえたのなら俺だって、、。とかね。求められるバスケに対して、やるせない気持ちの選手もいたとは思います。
それでもそこから這い上がらないと、B1のレベルでは戦えない現実。B2では活躍してきた実績はあっても、、。
ならば、これからのハピネッツのあるべき姿はどんなチームになるべきなのでしょうか?
新しいヘッドコーチの理念にもよると思いいますし、攻めるディフェンスはやはり強豪チームも身に付けている以上、継続していくことにはなるでしょう。ジョゼップ・クラロス・カナルス氏が教えた戦術はある程度受け継がれていくでしょう。
秋田のファンも、戦い方の眼は肥えています。後戻り的な戦術には受け入れてくれないでしょう。「せっかく、いいディフェンスもっているのに、なしてしなくなったのか?」とチエックは厳しいです。
だとしたらやはり、堅守速攻は譲れませんし、「攻めるディフェンス」もメリハリをつける形がいいのですし、結果を出している上位チームの戦い方に習ってほしいと思います。トップからプレッシャーをかける場合もありましょうし、ペイントエリアのパスを自由にさせない今まで通りのディフェンスも有効でしょう。
そんな駆け引きをファンは見ごたえを感じますし、成長を嬉しく思います。
ただし、どんな試合でも我慢の時間帯があります。シュートが入らない時間帯とか。そこを打開するのはやはりディフェンスをやり切るということでした。ルーズボールへの執着心や、走るバスケの原点回帰。
スチール王の中山拓哉選手のプレースタイルや、ブロック王のコールビー選手の戦い方も然り。選手の良きところはどんどん伸ばしていくに違いはありません。
いずれは、新しいヘッドコーチの元、選手個人の役割、チームの決めごとも変わってくると思いますし、一段とスケールアップされたハピネッツの姿が待ち遠しくもあります。2019~2020シーズンはトップ3に勝たないといけません。これはもう至上命題でありますので。
テレビの番組でアスリートを集めてその時の本音を聞きだす「ジャンクスポーツ」でしたっけ?それにハピネッツ選手が出たとして実際、あのディフェンスはどうでした?なんて聞いたら、、今だから話せるとして、楽しい爆弾発言が飛び出るかもしれませんね。
でもね、、、ハピネッツ選手にはディフェンスのプライドを絶対に持っていてほしいです。んでねー?