レオ・ライオンズ選手がハピネッ選手としてプレーしたいたことを秋田ファンならば記憶に新しいだろう。B1初年度の途中から補強され、獅子奮迅の活躍をするも、B2降格が決まってしまった後、早くも継続意思をみせていた。
この時ばかりはレオ・ライオンズ選手って侍精神がある人なのだなーと感心したものです。B1昇格に向けて計算のできる外国籍選手とフロントも思い描いたシナリオがあったと思います。
しかし、しばらくしてまさかの「引退表明」が飛び込んで来た。このときは本当に残念でしたし、次なる道への成功を誰もが願っていたはず。
すると間もなくして千葉ジェッツと契約合意のニュースが。これにはしばし唖然としたことを覚えている。「引退ということはこの世界からいなくなるということ。
結局はB2でのプレーを望まずに、次なるオファーのための時間だったということでしょうか。ああ、私の認識の甘さ、ちゃっかり美化していました。
プロバスケット選手はいわゆるサバイバル。よりよく生き延びるためには、自分がプレーする世界を選び智慧を働かせる。実績がある選手ならばなおのこと。
契約には代理人がいて、その手腕ということなのだろうか。いわゆるスポーツマンシップなんていっていられないことなのか?彼の男義はどこにあるのだろうか?
彼は千葉で1期、富山で2期プレーをした。年齢も決して若くはない。しかしプレータイムは伸び献身的なふるまいは健在だった。インサイドあり、3pシュートありのオールラウンダーとして才能をいかんなく発揮した。
そして2020-21シーズン B1リーグ自由交渉選手リストに名を連ねた。だがおそらくはハピネッツにくることは皆無だろう。
他のチームでの助っ人として呼ばれることになると思う。選手はしょせん消耗品という考えは好きでない。都合のいい道具ではない。
もちろん、好き嫌いで仕事をするのではないけれど、選手が親しまれる、惜しまれるのには理由があろうかと思う。
だから、例えばキーナン選手が秋田を去るとしたら本当に心の底から、惜しむと思う。それはその選手がプレーの質はもちろん、最後まで秋田のために最大の誠意を払っていてくれたことを、県民が肌で感じているからだろうと思います。その誠意に対して敬意を表したくなります。
それこそ選手冥利に尽きるということで、その人格が次なる道を成功させる秘訣のように思えて仕方ない。