攻めるディフェンスで薄氷の勝利の陰にしれーっと川嶋選手の連続3Pに熱視線

昨日の試合はお粗末な試合をしてしまった秋田は、どう修正をするのか?ある意味、真剣勝負となる。

2021-22 B1第6節11月7日秋田ノーザンハピネッツVS信州ブレイブウォリアーズゲーム2

秋田|21|19|22|17|=79
信州|18|16|14|27|=75

ケンゾーHCコメント

今日は試合の出だしから選手たちがエナジーを持って、自分たちのスタイルである激しいディフェンスを表現してゲームに入ってくれたおかげで、ゲームを通していい流れを保てたと思います。
終盤非常にドタバタしました。今日は長谷川選手が最後頑張ってくれましたが、チームとしては終盤課題はたくさん見えました。
この1勝は必要だったので、「自分たちのスタイルで勝つ」ということに対し、選手たちが良くまとまって、よく切り替えて戦ってくれたと思います。
引用https://northern-happinets.com/news/detail/id=16291

秋田はけが人を抱えたまま、しばらく試練が続く。水曜日に東京、北海道2連戦。それで、あまりにも昨日は見事に負けたので、今日も「負けるんだろうな」の想いでいた。

そうしたら今日は保岡選手も出ない模様。いよいよ追い詰められた感がある。

しかしバスケはいかにメンタルのスポーツなのか?わかる。秋田は最初負けたからムチ入れた。信州は昨日、けが人がいる中、気合を入れて勝ってほっとした。

秋田こそゲーム1からガンガン行くスタイルを忘れて受け身になった。

個人の思いとチームの思いが一体となった時、奇跡は起こる。ゲームの入りは秋田が久しぶりのグリン選手の連続3Pシュートで先行した。

信州は昨日の秋田戦について「持っていた以上に来なかった」といディフェンスの印象だったそうだ。なので今日はさらに「ガチンコ」で来ると少しばかり受け身になったところがあったのではないだろうか?

選手のロスターを見ても慌てることなく秋田の方が台所事情が厳しいのは明白だからだ。

しかし今日の秋田は、選手全員が、今持てる力を発揮した。選手のローテーションは厳しかったが、シューターの頑張りで3pシュート確率が良かった。アシストからのシュートもあり、オフェンスのバリエーションも戻った。

どうして1日でこんなにチームというのは、変わることができるのだろう?だったら、初日からしてほしい。

今日の秋田は終始足が動き、これぞ秋田のディフェンスを繰り広げた。スチール、相手のパスカット、ルーズボールへの飛び込み。

一進一退の時間も粘り強く耐え、攻撃を繰り返した。その気迫で信州は決め切るシュートがリングに嫌われ、14点差がなかなか縮まらない。

信州はスコアラーの岡田選手がいない中、熊谷選手がスピードでインサイドをなんどもアタックし、エナジーを与えた。同じ体格の長谷川選手も刺激を受けたのか、果敢にインサイドへ向かい続けた。

右手でドライブをし、インサイドへアタック、シュートは左手に持ち替えシュート。リバースレイアップ炸裂!!!

流れをお互いに引き寄せられないまま、印象深かったのが連続3pシュートを決めた川嶋選手だった。まだどこか本調子ではないが、少ないプレイタイムで彼は仕事をした。ファールアウトになったが、本当に効果的な存在を示した。

古川選手、田口選手も3pシュートを決めた。田口選手は久ぶりに吠え、ガッツポーズを出した。デイビス選手もシュートブロックを決めたし、躍動感あふれるパフォーマンスを出した。ファールもしっかりコントロールした。

最後のクオーターで信州は猛攻を仕掛け、秋田はすこし気迫に押され連続得点を許す。それまで不発だった3pシュートが連続で決まりだす。秋田はチームファール5で下手に手を出せなかった。

73-66からのファールゲームで長谷川選手は6本全部フリースローを決めた。この制度が最後は決め手になった。長谷川選手の動じないメンタルで勝利を引き寄せた。残りの選手が100%のハードワークで薄氷の勝利!

それはそれで美談にはなるのだが、それでも秋田は依然厳しいチーム事情だ。

今日のパフォーマンスをいつも出し切るのは至難だ。それをどこまで積み上げれるかは未知であるが、この経験は無駄にならないし、秋田の強みとして、やって行くしかないのだろう。

その中で確実に「まぐれ」ではない何かをつかみ取って、成長してほしい。次節の東京戦もどうなるか分からない。バスケはそんなに甘くないからだ。

今日は秋田のウルトラ強い部分が出た。リーグの六分の一が終了で、5勝6敗の東地区7位。ゲーム1でボロボロにされ、ゲーム2で実力発揮の出入りの激しいバスケットが少なくなった時に、もう少し順位も上がってくるに違いない。