【18-19 B1第1節10月6日】いよいよハピネッツの開幕戦が始まりました。B1西地区1位の琉球ゴールデンキングスとの試合結果は76対68で敗戦となりました。課題のディフェンスはある程度機能するも、オフェンスに大きな課題を突き付けられました。やはりこれがB1の舞台。B2とは明らかに選手間のコンタクトが違いすぎます。アーリーカップではインサイド、ゴール下で輝いたキーナン選手のシュートモーションに中々つなげることが出来ない時間が続きました。
秋田|18|5|20|24|=67
琉球|18|17|20|29|=84
ハピネッツ 小野寺が第1クオーターで流れを変えた
お互い、ディフェンスの仕掛け合いで、見ごたえのある試合展開になりました。コールビーのブロックシュートや中山のレイアップが決まるも、中に入れない。知らず知らずのうちに沖縄のペース。ここで小野寺選手の投入で流れを引き寄せました。激しいディフェンスでスチールに成功。つられるように成田選手もスチールも成功し、味方にパスしてシュートを引き出しました。ここで18対18のイーブンに戻しました。
※ハピネッツは小野寺選手、成田選手の両ポイントガード陣の体調が万全でなかった。下山大地選手は肉離れで出遅れている。
悪夢の第2クオーター、こんなの初めて!一体何が起きた?
ここで秋田のオフェンスに迷いが出始めました。沖縄は中に切り込んでリズムを取ると、秋田は中に入れない。ターンオーバーも多くなる。これまでディフェンスで頑張ってきたので、まるでオフェンスに回らない感じ。当然ながらオフェンスリバウンドも取れない。重苦しい空気の中、5点しか取れない。これには参った。まるで呪いがかかったように、シュートが入らない。
戦術理解度に差がある!今後への課題と収穫明日からどうする?
第3クオーターは20対20、第4クオーターは24対29、84対67で負けました。琉球の並里選手は後半、思う存分駆け回りました。ここぞという時のトップスピードのレイアップ。ゴールまで切り込んでの外国人選手へのラストパス。これはあの韓国戦を思い出しました。立てへの対応を今後どうするのか?が大事です。どうやって止める?相手のパスの出何処を探しての、スチールは取れても。ファールをとられて、フリースローで引き離され悪循環でした。
後半は足が止まっての打ち合いになってしまったが、チームファールで劣勢に立って、増々、並里の速攻からのアシストに何も応戦できませんでした。
オフェンスでの課題は相当あります。秋田の展開が遅いのです。ここは連携不足を露呈しますが、バリエーションが少ないと感じました。時々連携が冴えて、コールビー選手のダンクで流れを引き寄せる攻撃があるのですが、続かない。うまく沖縄にゲームをコントロールされているかのよう。これはやっぱり、琉球の百戦錬磨のディフェンスの力。「インサイドをつけ!」という指示があったのかもしれませんが、要所で3Pが決まっていれば、もう少し得点で競ったものになると思った。
俊野達彦選手の試合後のコメント
「やりたいディフェンスを出せた時間帯もあった。でも相手の対応は早かった。」と淡々と振り返りました。
中山拓哉選手の試合後のコメント
「簡単なシュートを外しすぎた」
琉球の佐々宜央HCのコメント
「一体感のある素晴らしいホームだ。みんなでハピネッツを育てるという雰囲気がある。」とたたえてから「アウェーからすると、黙らせてやろうと逆に力が湧いてくる」とも言った。
ペップHCの試合後のコメント
「昨シーズンと変わらぬ声援で嬉しい。秋田のブースターが日本一だと全国に示せたと思う」「第一クオーターは競ったが自分達の立てたプラン通りではなかった。逆に琉球は狙ったプレーをシッカリと遂行していた。」「チームもブースターも苦しんでいる時にベンチで笑っている選手がいた。私のチームで起きていけないことだ」「選手間で戦術の理解度に差があるのが現状。もっと努力しなければならない」
ベンチに入る選手全員をローテーションして起用するのが自分たちの求めているスタイルですが、第1クォーター、第3クォーターに比べて、第2クォーターと第4クォーターではそういった点で安定していませんでした。ただ選手たちはチームとしてやりたいことを理解していますし、みんながそれを遂行したいと思っていることは感じます。その努力が見えた試合だったと思っていますが、結果はついてきませんでした。それがB1のレベルだと考えています。もっと努力が必要ですし、もっと細かいところまでつきつめていかないといけません。今日は中山選手のプレータイムが長くなってしまいましたが、理想的ではありません。タイムシェアをするためには、他の選手も同じようにプレーできるようになってもらわなければなりません。全員がもっとお互いを助けられる、チームに貢献できるプレーができるようになる必要があります。あと59試合ありますので、まずは明日からそういった部分を高めていきます。https://northern-happinets.com/news/detail/id=11868
【動画】ハピネッツの2年ぶりのB1復帰を振り返る
最後に
開幕の相手が沖縄で良かったのかもしれません。今日で後59試合。チャンピオンシップに出るには30勝は必要です。今日のゲーム展開が今後生かされて、早い時間に勝利をブースターに届けてくれることを信じたいです。奇しくも現在は台風25号が近づいています。それにあやかるつもりはないのですが、本当の意味で「台風の目」になとうとする強い意志があるのか?とりあえず明日もう1試合でどんなゲームを見せてくれるのか?注目しましょう!それから、苦しい時に笑う選手がいたなんて信じられません!猛省してください。ハピネッツはブースターを含め、全員が同じ気持ち、同じ方向を向いて戦うチームバスケットこそ、真骨頂なのですから!