バスケ能代工の終わりの始まり?小野HCの退任理由が実は複雑な人間模様か?

バスケ名門能代工の小野ヘッドが退任した。その理由はまたしてもコロナ禍による判断の模様だ。一律的な判断がなされ「生徒の安心安全」というお題目が並んでしまうと保護者的には仕方がないと思ってしまうのだろう。

しかし本当にこれでいいのだろうか?後々大きな禍根を残してしまうのではないのだろうか?

荒川校長はHC交代の一番の理由に、新型コロナウイルス感染拡大を挙げた。教員生活の中で「監督は教諭、コーチは外部の認識でやってきた」と持論を展開。常勤の佐々木教諭なら「何かあったときにコートの中も外も一元的に管理できる」。部活以外の情報も把握し、平成(秋田)ではHCとして16年冬の全国高校選抜(現高校選手権)を経験。昨年度まではウエートリフティング部顧問だったが適任と判断した。

部員51人中47人が寮生、下宿生で「生徒の命を守る、安心安全の確率を0・1%でも高めるのが私の責任」と何度も繰り返し、報道陣への対応を含めると約4時間半の長丁場になった。

小野氏は前校長から本年度の体制を「佐々木さんと話し合って」と言われ、HC継続で話は進んでいた。しかし、着任早々の荒川校長が撤回し、4月6日にテクニカルアドバイザー転身を打診。小野氏は「HCとして日本一になるのが自分のミッション。おことわりします」。再び話し合いが行われることなく、同6日~同20日まで練習を指導。自粛期間になり、部活再開の今月11日に指揮官変更が告げられ、佐々木教諭が練習を見るようになった。

固い絆がある。部員の1人は「秀二さん(小野氏)がHCで能代工に来たという人はいっぱいいる。11日に急に(退任を)聞かされて正直、自分は立ち直れない。教えてもらいたいことがまだまだある」と涙ながらに訴えた。刷新か、継続か。古豪復活への大きな分岐点になる。【山田愛斗】引用:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200516-25160523-nksports-spo
小野氏は高3時に同校初の高校3冠を達成。指導者としては男子日本代表も務めるなどの経験も生かして、古豪復活の兆しを見いだしてきた。佐々木氏も同校OBで、指導していた平成(秋田)では16年に能代工の全国総体48年連続出場を阻止した実績もある。引用:https://www.nikkansports.com/sports/photonews/photonews_nsInc_202005140000427-0.html

それでなくても高校スポーツ界は今年は全滅だ。春の甲子園、夏のインターハイ、それに伴う地区予選、夏の甲子園、秋の国体も微妙だ。

唯一冬開催のバスケットウインターカップに希望を託して、練習に取り組んでいる高校生の思いは必死だろうと推測される。

まして能代工業としての高名で行われるのは今年で最後。来年からは統合されて能代科学技術高校となる。なんとか部員の気持ちを考えてもらい、もう犠牲を強いてしまう考え方を改めてよくよく話し合って決めてほしい。

伝統の能代工業への夢やロマンは消失させてはいけないと秋田県民ならだれもが思うだろう。コロナ禍に負けない強い心で、大人たちが智慧と勇気で純粋な高校生を守っていかなければいけない。

秋田こそバスケで全国に光を届ける存在であるのだ。


⇒ハピネッツファンは知っている!能代工業といすゞの栄光がバスケ王国秋田のルーツであることを!