川崎戦のゲーム2は昨日の敗戦をどう秋田は修正するのか?期待があるものの、無理じゃね?というネガティブな思考はどうしてもぬぐえなかった。あの川崎のビッグラインナップに対抗できる術がないし、その強みを存分に発揮してくると思うからだ。

試合結果・速報

2021-22 B1第30節4月10日秋田ノーザンハピネッツVS川崎ブレイブサンダースゲーム2

秋田|17|23|13|34|=87
川崎|22|18|25|21|=86

ゲームの入りはファジーカスのミドルが決まった。そのマッチアップには中山選手が挑んだ。今日はグリン選手が早々に3Pシュートを決め、5-8とついていくも秋田のシュート精度が低く、川崎が主導権を握ったかに見えた。ここで田口選手のカットイン、コーナー3Pシュートを決め、追いすがった。

秋田はスモールナインナップに活路を見出して、機動力からのアウトサイドシュートのオフェンスを展開した。加えてプレッシャーディフェンスの継続で、チャンスを引き出した。川崎のトラベリングを誘発すると、長谷川選手のレイアップ、狭いゴール下でダブルクラッチを決め、グリン選手がイージーバスケットで23-23で追いついた。

さらに田口選手の3Pシュートで逆転、外に構えるアングルもよく、ソーンに入ってきた感じがある。グリン選手も続き32-26の6点差とした。

後半は川崎がディフェンスのギアを上げてきた。そしてチームの強みを生かしてきた。40-40からいきなりジャニング選手の3Pシュートを決めてきた。秋田のディフェンスでゴール下のファジーカスのゴール下のシュートを連続で阻止した。

それでも後半川崎は8-0のラン。ゲームはお互いがフィジカルな展開になる。川崎も突き放しに成功したかに見えた。流れは川崎だった。

しかし秋田も粘り強くディフェンスを頑張り、田口選手、川島選手の3Pシュートで53-65とついていく。

勝負の最終クオーターもファージカスのレイアップ、シャイニングの3Pで、53-72の19点差で畳みかける。ここでだれもがあきらめかける展開と思った。

秋田は今できる最高のオフェンスを仕掛けた。それはアウトサイドシュートのためのハードなディフェンスだった。4クォーターで19点差はある意味勝負ありと思う。しかし他もチームでさえ、たびたび逆転劇を演じることがある。

秋田にしてみれば、やっとこさ、本来のアウトサイドシュートの確率が戻ってきたということだろうか?そしてそれはゴール下へのパスが通りやすくして、デイビス選手が躍動し始めた。彼の一番良い部分が試合で発揮した。

それでも篠山選手がレイアップ、エンドワン、藤井選手のジャンパーで勢いは川崎だ。でも秋田はグリン選手のトラジションバスケで63-77。中山選手が連続のスチールで65-77と追撃を開始してあきらめモードになっていなかった。

残り二分で古川選手からのデイビス選手のあわせ、グリン選手の3Pシュートで72-81、デイビス選手の2スロー、古川選手の3Pシュートで79-83。残り19秒で4点差。ここでまさかのデイビス選手の3Pシュートで82-83。ファールゲームを選択しつつも中山選手が冷静レイアップで84-85。

田口選手が4つ目のファールで藤井選手が2スローの84-86からのこり4,2秒で起死回生の中山選手超ロング3pを決めてブザービーター勝利を呼び込んだ。

ハイライト動画

ケンゾーHCコメント

選手たちが最後まで諦めずに戦ってくれた結果だと思います。
40分間を通して非常に苦しい展開ではあったのですが、昨日よりもアグレッシブに、そして最後まで諦めずにやってくれたことがこの勝利に繋がったと思います。
僕たちは非常に苦しい状況ではありますが、こういうゲームをものにすることで自信をつけることができますし、これからも成長していかないといけないクラブなので、今日の勝利というのは非常に大きい勝利だったと思います。
引用:https://northern-happinets.com/news/detail/id=16643

最後に

今日の試合では、まさかの大逆転だった。秋田は不調だった長距離砲が決まり、加えてプレッシャーディフェンスを継続した。少ないメンバーで愚直に繰り返した。するとポンポンと、アウトサイドシュートの確率も上がり、食い下がった。

いつもならば、あきらめて、点差が開き「仕方ないよね」ムードもあったりするのだが、今日はチームが淡々と作業をやり遂げた。チームべンチにはアイバーソン選手とコールビー選手のユニフォームが飾ってあり「ともに戦う姿勢」の励みとした。

川崎にしてはベストメンバーであり、この負け方は「トラウマ」になるほどのショックかもしれない。しかしこれがバスケット!勝負の行方は時に残酷だ。

劣勢をチーム一丸で秋田は大きな勝利を得た。歴史上永遠に語り継がれるゲームだろう。この法則を肝に銘じてほしい。物事、決して偶然ではないし必然的だと思うからだ。

次節はいよいよ沖縄と戦う!今日の自信をぶつけてほしい。