2025年10月・秋田ノーザンハピネッツ試合日程
日付 | HOME/AWAY | 対戦相手 | 会場 | 開始 |
---|---|---|---|---|
10/04(土) | AWAY | サンロッカーズ渋谷 | 青山学院記念館(東京) | 18:05 |
10/05(日) | AWAY | サンロッカーズ渋谷 | 青山学院記念館(東京) | 15:05 |
10/11(土) | AWAY | シーホース三河 | 岡崎中央総合公園総合体育館(愛知) | 15:05 |
10/12(日) | AWAY | シーホース三河 | 岡崎中央総合公園総合体育館(愛知) | 15:05 |
10/15(水) | AWAY | アルバルク東京 | TOYOTA ARENA TOKYO(東京) | 19:05 |
10/18(土) | HOME | 琉球ゴールデンキングス | CNAアリーナ☆あきた(秋田) | 16:25 |
10/19(日) | HOME | 琉球ゴールデンキングス | CNAアリーナ☆あきた(秋田) | 14:05 |
10/25(土) | HOME | 島根スサノオマジック | CNAアリーナ☆あきた(秋田) | 14:05 |
10/26(日) | HOME | 島根スサノオマジック | CNAアリーナ☆あきた(秋田) | 14:05 |
10/29(水) | HOME | 千葉ジェッツ | CNAアリーナ☆あきた(秋田) | 19:05 |
※開始時刻・会場はクラブ公式「試合日程」および開幕カード情報に基づく。
開幕ホームゲームの注目点
いよいよ10月18日(土)・19日(日)、CNAアリーナ☆あきたでホーム開幕の2連戦。相手は西の強豪・琉球ゴールデンキングスです。秋田はプレシーズン初戦でディフェンスが崩れ、前半のリバウンドとトランジションの戻りに課題が露出しましたが、これは“今すぐ直せる類のミス”。開幕までに「当ててから跳ぶ」ボックスアウトと最初の3歩の全力ダッシュを整えられるかが勝負どころです。まずは日程とキックオフ時間を確認して、試合の見どころと勝ち筋をやさしく解説します。
試合情報(スケジュール)
日付 | HOME/AWAY | 対戦 | 会場 | 開始 |
---|---|---|---|---|
10/18(土) | HOME | 秋田 vs 琉球 | CNAアリーナ☆あきた | 16:25 |
10/19(日) | HOME | 秋田 vs 琉球 | CNAアリーナ☆あきた | 14:05 |
※クラブ公式カレンダーより。開始時刻・会場は変更の可能性があるため最新情報をご確認ください。
直近のチーム状況と“今日の宿題”
プレシーズンのフォルモサ戦は94–108の敗戦。前田顕蔵HCは「ディフェンスの失点が多く、前半はリバウンドが全然取れなかった。やるべきことが明確に出た」と総括。中山拓哉選手も「108失点では自分たちらしくない」と危機感を共有しています。つまり、修正テーマははっきりしています。①リバウンドの徹底(当ててから跳ぶ)②トランジションの最初の3歩③無駄なファウルを減らす。この3点が整えば、オフェンスに手応えがある分、勝ち試合に変換できます。
ケガ人情報と復帰見込み
- #24 髙比良 寛治:右リスフラン靭帯損傷(全治3〜4週間)。9/5発表基準だと順調なら9/26〜10/3頃に全治見込み。ゲーム復帰はメディカルチェック次第。開幕カードにどこまで間に合うかは直前判断です。
- #25 キアヌ・ピンダー:脳震とうの疑い。復帰はBリーグの段階的復帰プロトコルに沿って判断。症状消失→運動強度を段階的に上げ→フル練習→実戦という流れのため、日程は経過次第です。
出典:クラブ公式「負傷及び欠場のお知らせ」(2025/9/5)。復帰判断は最新の公式発表を必ずご確認ください。
対戦相手・琉球の“怖さ”をやさしく把握
琉球は毎年のようにリバウンドの強さと組織的なディフェンスを土台に勝ちを積み上げるチーム。インサイドのフィジカルと、外角のベテランシューター陣、さらにウィングのサイズと運動量が噛み合うと、ロースコアでもハイスコアでも勝ち切ってきます。昨季の紹介記事でも「リーグトップクラスのリバウンドと堅守」が繰り返し強調され、今季体制でも#45 ジャック・クーリーや#4 ヴィック・ロー、#14 岸本隆一ら“らしさ”を体現するメンバーが名を連ねています。秋田としては、ここに真正面から挑みつつ、走力とショットセレクションで上書きしたいところです。
秋田が勝つための3つの鍵(初心者向けにカンタン解説)
- リバウンドは「当ててから跳ぶ」: 相手の身体にまず当てて進路を止める→その後に跳ぶ。この順番が崩れると、どうしてもセカンドチャンスを許してしまいます。特にウィークサイドの“挟み”を徹底して、ペイント内で数的優位を作ること。
- 最初の3歩を全員で: シュートミスやターンオーバー直後の“最初の3歩”で負けないこと。セーフティ(最後尾で戻る役)と、戻るレーンの共通言語化で、被簡単得点を削ります。
- ショットセレクション: 良い形のドライブ→キックアウト3P、あるいは早い展開での“ノーマーク”を増やす。悪い時間帯こそ、ペイントタッチからの崩しに立ち返る。オフェンスに手応えがある今季だからこそ、打つべき人が打つを徹底して効率を担保します。
注目のマッチアップ(もしピンダーが間に合えば)
- インサイドの主導権:ピンダー合流の有無で絵が変わります。合流できるなら、走力×サイズでクーリーの周辺に横移動の負荷をかけたい。間に合わない場合は、複数枚でのリバウンド体制と、早いヘルプ→早いリカバリーでセカンドチャンスを断つのが第一目標。
- 外角の駆け引き:岸本選手らシューターに“気持ちよく打たせない”。スイッチ後のミスマッチは早いダブル→ローテの質でカバー。ギャンブルよりも徹底で、相手のリズムを崩します。
ホーム開幕を楽しむための“やさしい観戦ポイント”
初心者さんは、「リバウンド後に誰がボールを持って最初の3歩を踏んでいるか」を見てみてください。ここで秋田が先に仕掛けられていれば、会場の空気が一気にホーム寄りに傾きます。もうひとつはタイムアウト明けのセットプレー。ハンドオフやピックの角度が整うと、“なるほど、この形で点を取りにいくんだ”が分かってきて、観戦がグンと楽しくなります。
予想スコア(編集部の大胆予想)
ファン目線の“叱咤激励”も込めて、2連戦の展望をスコアまで踏み込みます。外したら笑って許してね。
- Game1|10/18(土):秋田 76 – 80 琉球
初戦は琉球のフィジカルに押され、終盤のルーズボールとセカンドチャンスでわずかに及ばず……と予想。課題の見直し材料を持って、翌日に再挑戦の展開。 - Game2|10/19(日):秋田 82 – 78 琉球
戻りとボックスアウトを“やり切る”ことで流れを掴み、ホームの後押しも味方に意地のスプリット(1勝1敗)。ペイントタッチ→キックアウト3本が勝負どころで決まる!
ミクロの修正チェックリスト(コーチ目線風・即効版)
- オフェンスリバウンド対策:ウィークサイドは“ボールが離れたら即ヒット”のルール徹底。スクリーンアウトの声かけを固定化(誰が誰に当てるか)。
- トランジションの距離短縮:コーナーからの戻りはミドルレーンをショートカット。セーフティは常に1.5枚(状況で2枚)残す。
- ファウルの散らし方:序盤の不用意なリーチはゼロ。終盤のためにチームファウル管理を意識。
10月は強豪との対戦ばかり!CS出場のために何をすべきか?
CSへ“勝ち筋”を固定:リバウンド・トランジション・TO削減の3本柱
CSを本気で狙うなら、勝ち試合の“型”を早く固めることがいちばん大事です。秋田の勝ち筋はとてもシンプルで、①リバウンドの確保、②トランジションの最初の3歩、③ターンオーバー(TO)削減の3本柱に集約されます。リバウンドで相手のセカンドチャンスを断ち、最初の3歩で失点の芽を摘み、TOを10台前半に抑えるだけで、接戦の勝率は大きく変わります。良い守備が良い攻撃を呼び、会場の熱も乗っていく――この循環を10月のうちに再現可能な“ルーチン”へ落とし込みましょう。練習でも試合でも、まずはこの3点の達成基準を全員で毎試合チェック。数字で振り返り、修正を躊躇なく回すチームが、最後に笑います。
リバウンドは「当ててから跳ぶ」徹底でセカンドチャンスを半減
オフェンスリバウンドを許すたびに、相手はもう一度攻められます。流れを切らさないためには、ボールがリングを離れた瞬間に“当てる”、そして進路を止めてから跳ぶ、という順番の徹底が不可欠です。特にウィークサイド側の“挟み”が甘いと、良いポジションを先に取られてしまいます。役割分担を明確にし、シュートの行方と反対側に最低1.5枚を残すルールを徹底。リバウンドは気持ち論ではなく、ポジションと接触の質で決まります。練習では「誰に当てるのか」を声に出して確認し、試合では外れた瞬間の一歩目をチームで揃える。これだけでセカンドチャンス失点は目に見えて減ります。
トランジションの最初の3歩:被簡単失点を10点削る戻りの約束事
ターンオーバー直後やシュートミスのあとの“最初の3歩”は、失点を防ぐゴールデンタイムです。ここで全員が同じ方向へ、同じスピードで戻れるか。コーナーにいる選手はミドルレーンへショートカットし、セーフティは常に1.5枚の意識を。戻りのレーンを事前に共有しておくと、迷いが消えて一歩目が早くなります。最初の3歩をやり切るだけで、いわゆる“簡単なレイアップ”や早い外角1本を防げます。10月は走力のある強豪が続きますから、守備の戻りが揃うことは、そのまま勝率に直結。動画で“良い戻り例”を共有し、試合ごとに成功回数をカウントしていくと、改善が加速します。
ターンオーバーKPI:15→10へ。意思統一で接戦を勝ちに変える
TOは点差以上に“流れ”を失う厄介者。ベンチとコートで「今日のTO目標は2Q終了時で5、試合で10以下」のように具体的なKPIを握りましょう。リスクの高い横パスを減らし、ペイントタッチからの素直なキックアウトを増やすだけでも数字は落ちます。苦しい時間帯ほど、1対1でこじ開けず、2対2→3対3の優位を作る基本へ回帰。コーチングスタッフは、良いTO(チャレンジとしてのミス)と悪いTO(準備不足のミス)を区別し、次のポゼッションへすぐ言語化。プレーヤーは“止めて観る”の一呼吸を合言葉に、余計なギャンブルを封印しましょう。
ペイントタッチ起点のショットセレクション:キックアウト3を“再現可能”に
秋田の得点が伸びる試合は、例外なくペイントタッチ→キックアウトが機能しています。大事なのは偶然の当たりではなく、“同じ形を何度も作れること”。ドライブのコース取り、スクリーンの角度、合わせのタイミングを共通言語にし、「誰がどこで打つか」までセットで決め切ると、オープン3は再現可能になります。ミスマッチはポストで強引にいくのではなく、早いスイングと追加のハンドオフで守備を横に動かしてから。外が重い時間帯こそ、もう一度ペイントを触り直す。これを徹底すると、シュートの効率が安定し、TOも自然に減っていきます。
クラッチタイムのATO最適化:タイムアウト後の一発で主導権を奪う
残り3分を切ってからの1本は、得点そのもの以上に“空気”を変えます。ATO(タイムアウト後のセット)を2~3パターンに絞り、相手の守備タイプ別に使い分けましょう。たとえばスイッチ多用の相手には、スリップとバックドアを絡めたハンドオフ連鎖。ビッグがドロップする相手には、2対2の角度を変える再ピックでミドルのポケットを開ける。プレーが外れても、リバウンドの配置までがデザイン。ATOはプレー名を聞いた瞬間に全員が“次の3秒”をイメージできるかで成功率が変わります。
ファウルマネジメント:序盤の不用意なリーチ0本&FT格差の是正
序盤の“余計な1本”は、終盤の選択肢を確実に減らします。1Qの不用意なリーチは0本、接触の質で止め、シュートファウルは最小限へ。チームファウルの進行をベンチが声で管理し、ボーナス前の2分は特に丁寧に。攻撃では、ドライブの角度を内側に取り、接触を受けてからシュートへ移ることでFT獲得を増やしましょう。FT格差が縮まるだけで、試合は必ず落ち着きます。数字が物語る“地味だけど効く”差です。
相手エース封じの約束事:スイッチ基準とヘルプの距離を明文化
強豪は必ず、試合を決めるエースがいます。ここを曖昧にすると、どれだけ良い時間帯があっても最後に持っていかれます。どこでスイッチするか、ヘルプの距離は何歩か、ダブルに行く合図は何か――を試合前に言葉で統一。守り切れなくても、打たせたいショットの質まではコントロールできます。エースが下がった時間帯のラインナップに対しては、局地的にアグレッシブなトラップを仕込むなど、主導権を握り返す小さな策も効きます。
ベンチローテの役割定義:セカンドユニットで“流れ”を作る
10月の強度は高く、先発だけで押し切るのは現実的ではありません。セカンドユニットの役割を、「速度を上げる」「守備圧をかける」「サイズで締める」などテーマで分けておくと、交代のたびに狙いが明確になります。プレータイムは固定しすぎず、“噛み合っている5人”を長く使う柔軟さも大切。ベンチは点を取るだけでなく、相手の勢いを断ち切る役目も負います。役割がはっきりすれば、個々が迷いなく強みを出せて、接戦での一押しにつながります。
強豪別スカウティング48時間サイクル:琉球/千葉/島根/渋谷/三河/ALV対策
対戦間隔が短い10月は、48時間スカウティングが鍵。初日は相手の主力セットの確認と個人傾向の洗い出し、2日目は対策のリハーサルと“ここだけは守り切る”ポイントの共有。琉球にはリバウンドとポスト対策、千葉には速い展開とシューター封じ、島根にはガードのパワー対策、渋谷にはトラップ回避、三河にはインサイドの駆け引き、ALV(A東京)にはサイズ×外角の両立対応――と、相手ごとに“優先順位1つ”を決めることが大切です。全部を守ろうとせず、勝敗を分ける一点に資源を集中させましょう。
リム護持と外角抑制のバランス:ゾーン&マッチアップの使い分け
相手の当たり外れに左右されないために、守備のバリエーションを持っておくと安心です。基本はマンツーマンでリムを守り、相手が外角で走り始めたらゾーンやゾーン気味のマッチアップで“テンポをずらす”。2~3ポゼッションだけの“味変”でも、相手のリズムは崩れます。ゾーン時はリバウンド位置が曖昧になりがちなので、ミドルのボールサイドに最初の一枚を置いて、こぼれ球を拾い切る設計を。守備の目的は“止める”だけでなく、こちらの攻撃に移るための時間を稼ぐことです。
ペースコントロール:走る/止めるの判断基準を全員の共通言語に
強豪相手の試合は、ペースの奪い合いです。走ると決めたら5人で一気に攻め切り、止めると決めたらハーフコートで丁寧にズレを作る。“走るサイン”と“止めるサイン”をベンチから出せるようにし、コート内での再共有を忘れないこと。走る基準は、守備リバウンドをクリーンに取れた・相手のバランスが崩れている・主導権を握りたいなど。止める基準は、2連続TOの直後・相手が連続得点中・こちらがファウルトラブルのとき。基準を声にするだけで、判断の質はぐっと上がります。
ホームCNAアリーナでの勝ち方:観客の熱量を“得点”に変える設計
ホームは“6人目”が本当に存在します。タイムアウト開けのセットや、相手のランを止める一本に、会場のコールが乗るようなプレーを事前に用意しましょう。守備では、全員で床を叩くようなアクションも効果的。ブースターの声が大きくなるタイミングを狙って、スティールやブロック狙いの“見せ場”を作ると、次のポゼッションのシュート成功率が上がります。試合後のサインや挨拶など、ホームの体験価値を上げる運用は、シーズン後半の集客と勝率にもつながります。
ケガ人マネジメント:復帰プロトコルと起用のリスク管理を最優先
10月は連戦で負荷が高く、無理な復帰は“短期的なプラス”より“長期的なマイナス”が大きくなります。復帰の合図はメディカルのクリアであり、フルコンタクト練習を問題なくこなせたかまで確認。合流直後は役割を限定して、走力やサイズをチームの穴にピンポイントで充てると、再発リスクを抑えられます。復帰が近い選手がいる場合は、出場時間の上限と、“疲れが見えたら即交代”の基準をチームで共有。長いシーズンを勝ち切るために、ここはブレずにいきましょう。
数値で可視化:ORtg/DRtg/REB%/TOV%の週次レビューで上ぶれを狙う
最後は数字で振り返る習慣です。ORtg(得点効率)/DRtg(守備効率)/REB%(リバウンド割合)/TOV%(TO率)を毎週レビューすると、課題と強みがすぐ見えてきます。特に10月は強豪続きで、内容が良いのに負ける試合も出てきます。そんな時こそデータが心の支え。たとえばDRtgが改善しているなら、必ず勝ちが追いついてきます。数字は冷たく見えますが、チームの努力を証明してくれる“味方”です。小さな改善を積み重ね、CSの頃には自信を持って自分たちのバスケットを語れるようにしていきましょう。
まとめ:赤信号は“警告灯”。ホームの後押しで青に変えよう
プレシーズンでつまずいたのは、シーズン中に出ては困るミスを「今」出せたから。前田HCの言うとおり、やるべきことは明確です。リバウンドと最初の3歩をやり切れば、オフェンスの手応えは十分。今年の秋田は、内容が整った瞬間にスコアが一気に伸びるチーム。ケガ人は焦らず、戻ってくるまで仕組みでカバー。週末、CNAアリーナをピンク一色で染めて、開幕から熱狂を取り戻しましょう。私たちの声で、選手の足がもう一歩前に出ます。次は勝ち、取りにいこう。
参考:秋田ホーム開幕(10/18・19)の日時・会場はクラブ公式カレンダーを参照。プレシーズンの課題とコメントは9/5の試合結果記事より。ケガ人情報は9/5付のクラブ発表を参照。琉球のチーム体制・スタイルは公式発表・記事等より。