さて、ハピネッツの試合は残り4。東地区最下位のレバンガ北海道との2連戦、3位の栃木ブレックスとの2連戦。とりわけ重要なのが今週末行われる北海道との試合です。
ここで一敗でもしたら、残留プレーオフへと回る可能性が増す。対抗する横浜は、富山との2連戦。4月12、13日開催。富山もチャンピオンシップ出場に向けて3位の三河に1ゲーム差ですから、総力戦で向かってくる。
対戦成績はこれまでは横浜の4戦4敗。でも何が起こるか決して分からない。前評判で不利でも選手の微妙なメンタルが影響してくるから。勝って当たり前の立場より、一泡吹かせるという気持ちの方が強いから。
さて現実的な問題として、B1リーグ初年度は成績不振から、B1残留プレーオフの経験を持つハピネッツ。その勝負の対戦相手が横浜。ブザービーターでの川村選手の3PでB2降格を味わった。
1年でB1昇格を果たした今季、B1の厚く高い壁に何度も跳ね返されつつも現在は、残留プレーオフ圏内ギリギリで踏みとどまっている。
これが幸なのか不幸なのか?物議はあるだろう。
秋田ノーザンハピネッツは最終的にB1残留できれば御の字。昇格1年目にしては合格だと思う。なぜなら過去昇格した2チーム、島根と西宮はそろってB2へ逆戻りしてしまった。
なので本当にB1という舞台はそれだけ厳しい。
選手補強もただ単にいい選手を集めたから、B1で通用するかと言えばそうではない。頼れる外国人選手もそうだ。ヘッドコーチの戦術理解と選手間の連携に尽きる。試行錯誤しながら課題を修正し、チームを早い段階でどんどん成長させ、熟成させる義務が生じる。
ここでのヘッドコーチの手腕、フロントのフォロー、選手の力量がシーズン60試合で試されていきます。
あまりに極端に成績不振が続くようならヘッドコーチの交代劇が行われているのも承知の通りです。
我らがハピネッツはどうだったか?
まず、選手7人を入れ替えた。ペップHCのバスケを体現できる選手を集め、B1で台風の目になれると意気込んだ。オフェンスよりも守備の出来る選手を優先した。
B1が開幕して、ハピネッツの代名詞である激しいディフェンスは機能し、他のチームに認識されるまでになった。しかし40分間の中で、ミスを連発するなどして、競合相手には通用しなかった。
B1上位にいるチームはここぞという時のシュート精度や駆け引き、激しいディフェンスも身に付けていた。簡単なチームのミスで流れを失う時も、修正能力に長けていたし後半なんどもひっくり返された。
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ハピネッツの誤算として選手間同士のタイムシェアが出来なくて、偏ってしまいチームとしての実力を発揮できないで終えようとしている。試合に出る選手が同じで、疲労がたまり、後半追い付けないで負けるパターンはB2であれだけ、選手がタイムシェアをしながら勝ち上がったチームとしては、本当にもどかしい。
よく致命的なけが人が出なかったことは、よくやったと思う。それを含めてこれが今のハピネッツの実力なのだろう。
様々なチームの課題克服も、克服できないまま現在に至っている。ニカ・ウイリアムス選手の帰化にも相当期待した。
それでもハピネッツブースターはどんなに遠いアウエーの試合でも会場の一角をピンクで染め上げた。素晴らしいブースターの心意気。
これからどんな結果になろうとも、ハピネッツの進むべくバスケットのポリシーはぶれることなく、ロウキュウ侍的には突き進んでほしいと思う。
出来れば、使い将来ペップHCのバスケの完成形をハピネッツを通してみてみたい。40分間集中して競合相手に勝つ姿を。
そのためには今後のチーム運営がどう判断されるのか?分からない。また現実問題としてどんな選手がそれを遂行できるのか?そんな選手がはたしているのか?外国人選手はこれでいいのか?
東地区最下位にいた滋賀レイクスターズはギリギリ2月でのヘンリー・ウォーカー、アレン・ダラームの外国人選手の補強が成功し、その後の勝率は上がり、3試合を残してB1残留決定させた事実。
または別のチーム作りを任せられる監督はいるのか?ヘッドコーチの交代ははたしてあるのか?もうすぐにわかることである。